呉服屋で見る着物の形は☆きものがたり1

きもの相談

着物がまったく初めての方から、なんとなく知っていますという方、いつも着ていますよという方まであると思いますが、着物のことを根本から話したり聞く機会は少ないと思います。

「そ~んなこと知ってるわ」って思われる方も多いと思いますが、ここは初めて着物を着たい、知りたい方のためにあえてお話ししようと思います。今までご存知の方にも何か一つ「へー、そうだったの」ということが一つでもあれば嬉しいです。

 

呉服屋で見る「着物の形状」は主に2種類です。

 

一つは巻いてある反物(たんもの)ともう一つは絵羽(えば)ものです。

 

絵羽もの(訪問着、留袖、振袖)などは着物全体で一枚の絵の様な柄付けになっているので仮縫いをして見やすくなっています。

 

絵羽もの(訪問着)の裏側です。しつけ糸でザクザクと大きな針目で塗ってあるだけの「仮縫い」です。このままでは着られません。

 

 

振袖、留袖、訪問着などは絵羽ものは着物全体で縫い目で模様がきちんと合うようになってそれが見やすいように仮縫いがしてあります。買っていただいた後に仮縫いの糸をほどいて縫ってあったスジを消す作業が必要となります。絵羽ものも元は反物の状態で染めています。

 

反物は丸巻きになっています。

 

反物は丸巻きになっていて 長さは13、5メートルくらいあります。

 

身長が高い方が多くなったことで、昔に比べたら長くなっています。

 

反物の幅をものさしで測りました。左がセンチ、右が尺のものさしです。

 

巾は37、4センチくらいです。洋服に比べたら巾は狭いです。

 

着物の生地を織る織機の幅は決まっています。幅を広げようと思えば、織機そのものを作り直さなければできません。

 

というのも生地を織る「織機」の巾、もっと言えば縦糸が絡まないように通す「筬(おさ)」は決まっているので、巾を広くすることはできないのです。

 

裄は着物の幅でできています。

 

 

「着物の裄(ゆき)が短いのでもっと長くしてほしい」と手が長い方がよく言われますが、反物の幅✖️2枚から縫しろなどを引いた長さにしか長くはならないのです。

お相撲さんの着物などは特殊な機織り機で作っているのです。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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