京都・お香屋さんあちこち 2 山田松香木店

イベント

「1グラムってこんなもの」

ノコギリで削り、ノミで細くし、さらにまた違うノミで髪の毛のように細くしていきます。

 

 

山田松さんでは「試食」ならぬ「試嗅?」

ほんの少しずつですが、匂いを体験してから買うことができます。

聞香が終わってから、Sさまが香木を選ばれることになりました。

 

赤い器のようなものが電気で温めるお手軽な香炉です。

 

「ここはちゃんと嗅がしてくれるからからね」

あちこちで香木を買っていらっしゃるSさんがそう言われるということは、他のお店では違うのでしょう。そういえば林龍昇堂さんでも見るだけで選びましたよね。それが普通なのかもしれません。

 

 

電池の香炉でたつ香りをしっかり深呼吸をして、違いを鼻の粘膜全体で吸収し、脳で真剣に比べました。

 

 

深呼吸をすると、血圧と心拍数が下がり多くの酸素が脳に送られるので、頭をすっきりさせるのに役立つと言われています。

 

 

いつもは呼吸しているのも意識していません。

せかせかとした息遣いで毎日生活してるんだろうなぁ〜

 

 

私も当サロンでお客様をお迎えする10分ほど前にお香を焚くことにしています。

「場を清める」ためです。

 

 

自分のためにお香を焚いてみるのも悪くないな〜なんて思いました。

 

 

 

その後にサロン近く、四条烏丸のファッションビル「cocon烏丸」一階にある「リスン」へ行きました。烏丸二条にある本格的なお香のお店「松栄堂」さんがお香を手軽に楽しめるように作られた洋風のお香の店です。

 

美しくデザインされた色とりどりのお香が素敵に並んでいました。

手軽で、これはこれでいいんだろう、

でも本物を経験した今日はやはりちょっと物足りなさを感じました。

 

 

何でも「お手軽」、裏返せば「物足りなさ」なんだなあと心の中で苦笑しました。

 

 

[おまけの情報] 匂い袋のお店2軒

ゆりの 中京区西洞院御池下ル  お茶の小山園さん向かい

縮緬などの可愛らしい生地で花を作ったりした中に、お店独自のお香を仕込んだものを売っていらっしゃいます。

おじいちゃんが出てきて「中身が詰め替えできるのは当店だけや」と強調されていました。

この前行ったら黒っぽい京町家のお店が無くなっていたので、びっくり!

「建て直されると聞いていますよ」小山園さんで伺いました。

 

石黒香舗」 中京区三条柳馬場西入ル

江戸時代後期から続くお香を入れた匂い袋のお店。可愛いのが多いので、ちょっと高額ですがプレゼント用にも。

もちろん、見るのは楽しいお店です。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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