植物染料、矢車(ヤシャ)がゴロゴロ☆蓼科、自然の恵みと教え
「あれーー、コレ、見たことある!」
青空、気持ちのいいお天気に誘われて蓼科の麓の白樺林を散歩していました。
蓼科(たてしな)は藍染の元となる草「蓼藍」を盛んに育てていた場所であったため、地名に「蓼」が使われています。そのお話はこちらです。
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避暑地で有名な蓼科の「蓼」は藍染の葉っぱのこと☆大河ドラマ「青天を衝け」とベストセラー小説「商い正傳 金と銀」の関係
実は蓼科は他にも、植物染料の宝庫なんです。
足元に松ぼっくりに似た茶色い実がいっぱい落ちていました。
それはもう廃業されてしまった染色家の工房にいつも束にして大量に積まれていたものでした。
矢車附子(やしゃぶし)は3〜4メートルの落葉樹で、ちょうど今ごろ黄色い花が紐のように下がっています。
木の近くにはカサカサに乾燥していっぱい落ちていました。
この実を30分ほど煮出すと濃い茶色の煮汁ができます。そこに布を浸して染めれば茶系に染められます。布を染める場合は染めた後に染料を定着させるために媒染剤に浸します。
媒染剤にアルミ系を使うと薄香(うすこう)ベージュ、鉄系を使うと黒っぽく染まります。
矢車は染め付がよく色に深みを与えるので、紋付の黒染めの下地としても江戸時代から使われました。
水戸黄門の呼び名で有名な徳川光圀はこの矢車附子染めを下地に染めた後、藍染めをした色合いを大変好みました。それは「水戸黒」と呼ばれています。
手の平くらいのビニール袋に入って100グラム1100円の値段で売られているのですから、この辺りは宝の山かもしれません(笑)そんな簡単なものではありませんが。
植物染料はほとんどが薬草としても効果があります。
矢車はやけどや凍傷の患部を洗い、皮膚の炎症を抑える働きがあります。
化学薬品がなかった昔はこう言った自然の中から効果があるものを経験的に知って使っていたのですね。
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