お赤飯に南天の葉を添えるのはなぜ?☆「難を転じる」だけの意味じゃなかった。
「今年はお祭りがないけど、せめてお赤飯だけは蒸してもらったわ」
本来であれば、5月4日と5日は裏の三輪神社で盛大な「揖斐祭り」が行なわれます。
昔は朝早くから祖母と母が庭に寸胴を置いて薪をくべ、お赤飯を蒸していました。
薪の燃える香ばしい香りはお祭りの朝の匂いでした。
もう何十年も前から近くの和菓子屋さんで蒸してもらっていますが、お赤飯は相変わらずお祭りの定番です。
まずは神棚と仏壇にお供えします。
親戚へもお裾分けするためにパックに詰めました。
そうそう、南天を入れなくちゃ!
庭の隅に植えてある南天の葉っぱを取ってきました。
南天は昔から家の鬼門に植えるものです。
お赤飯の上に緑の南天の葉はきれいなだけではなく防腐のためです。
南天の葉にはお赤飯が傷みにくいという効果があるのです。
実はそれ以外にも実用的な意味もあるようです。
お赤飯は神棚や仏壇にお供えして時間が経って食べることもあるので、もしも悪くなってしまってから食べた時のために南天の葉を添えました。
吐き気や腹痛の時に南天の葉を噛んで知るを飲むと、悪いものを吐き出させたり、下痢して出させ作用があり、
それによって回復できる「解毒作用」があるのだそうです。
南天は文字通り「難を転ずる」という意味です。
病気が全快した時は「難を転(じて福となす)」助かった幸運のしるしとして南天の葉を表向きに添え、逆の場合は葉を裏向きにして不幸にならないようにと願いました。
一方、岐阜県大垣市の南部の一部の地域ではお葬式の日にお嫁さんの実家から大量のお赤飯を蒸して届け、出席者に振る舞います。それは「凶を返して福とする」という「演技起こし」の意味を込めて食べるのだそうです。でも他の地区から来た人にはなかなか理解しにく風習のようです。
南天の柄は末広やおめでたい時に使う塗りのお椀などに描かれています。
結婚式の留袖に着る白長襦袢にも描かれています。
家内でお祝い事があったら、親しい人にお赤飯をお裾分けする。
それは「幸せの分け合い」「難が幸運に転じますように」と祈った日本の風習です。
着物の本場、京都で見る、触れる、体験する、選ぶ、
きもの新作発表会
第43回 京裳苑
熟練した職人さんがきちんと作られた一生ものの着物や帯がたくさん見られます。いろいろな作風や、普段では見られないデザインや技術によって作られたものが心ゆくまで比べられ、本当にお似合いが見つかります。
6月4日(金)5日(土)6日(日)
京都、平安神宮前 みやこメッセ
着物や帯を製作していらっしゃる染屋さん、機屋さん、和装小物屋さんが20数社出品する大規模で本物に触れられる一年に一度の機会です。
それぞれの作風や色柄があります。それを一堂に比べ、着て見られる機会です。
昨年はコロナでやむおえず中止しましたが、年1回42回続いている伝統の展示会です。
京裳苑への思い、作り手さんたちの現状について詳しくはこちらを見てください。
⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩ ⇩
京都で着物新作発表会、第44回「京裳苑」開催します☆
京裳苑の会場はこんな感じです
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
何か一つ欲しいものがあったら「京裳苑」で選びたい放題☆「京裳苑」は着物好きにはたまらない1年に1度のお祭りです。
日本最大級の質と規模の展示会で選びたい放題!☆「京裳苑」(きょうしょうえん)にワクワク!
明日からいよいよ第42回京裳苑が始まります☆京裳苑の時の私たち
「とりあえず、見てみたい」という方は下の問合わせに書いて送信ください。
着物や京都のご案内などご相談は無料です。どんなことでもお気軽にご相談ください。
この記事へのコメントはありません。