草取りとクレーム処理の関係

由紀子の日々

「私は草取りは一生しない」小さい頃から草取りほど嫌いなことはありませんでした。

爪の先が真っ黒に汚れるのは許せませんでした。

草取りだけは誰が何と知ってもやらないと決めていました。

 

 

しかし、最も尊敬する友人に「神社参りとお墓まいりは毎日しなさい」と言われました。

私は好き嫌いを考えずにやり始めました。

時々サボることはあっても、11年以上続いています。

 

 

うちのお墓は3畳くらいあってその周りも入れるとかなり広いです。

裏山や近くの竹薮から木の葉はいっぱい落ちてきますし、草も生えます。

毎日行っていると当然気になるので、葉っぱを拾ったり草まで取るようになったのです。

我ながら、自分の変心ぶりに驚いています。

 

 

ところで、大分昔にまだお客様のお家へ訪問していた頃のお話です。

1月だったと思います。

暖かい日におじいちゃんおばあちゃんがお家の前の広い畑で草取りをしていらっしゃいました。

出会った誰とでもお話してくることにしていましたので、畑でお話を始めました。

 

 

おじいちゃんとおばあちゃんは1センチばかりの草を端からすっぺりと取っていらっしゃいました。

「こんな小さな草なんか放っておけばいいのに。大きくなってからとってもいいでしょ」

きっと私が心の中で思っていたのが通じたようでした。

 

「山本さん、こんな小さな草まで取ってる、って百姓根性と思っているやろ」おじいちゃんに私の心の内を図星で言い当てられ、どきっとしました。

 

 

「小さいうちに取っておいたら根が張る前やから、年寄りでも全部取れるんや。

大きくなってからやったら、かさ張るし運ぶにも大変やしなあ」

 

 

ずっとそんなことは忘れていましたが、自分がお墓の草取りをするようになって「百姓根性」の教えの正しさが身に沁みて分かりました。

 

1月の寒い頃、小さな草を取れば簡単に引けて根も残りません。

春になって生えてくることも圧倒的に少ないです。

「百姓根性」恐るべし!

 

 

これはクレーム処理でも同じだと思います。

早いうちに、事が小さいうちにケアしておけば何事もなく過ぎます。

 

草が大きくなるまで放っておいて花がさき、種が落ちればそこからまた芽が出ます。

クレームも放っておけばどんどん大きく広がっていきます。

 

 

大嫌いだった草取りも大切なことを教えてくれているんだなあと思うのです。

 

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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