足が痛くならない「雨降り草履」って何?☆「ごとうゆうこ、はじめての着物に出会う」11
「雨降り草履」雨が降った時に履いても大丈夫な草履という意味で山本呉服店では使っています。一般には通じないかもしれません(笑)
普通の草履とどこが違うのか?
そもそも普通の草履を雨降りに履いてはいけないのか?
についてお話しします。
草履は台と鼻緒が別々に作られていて最後に鼻緒をすげる職人さんの手によって出来上がります。
良い草履の台の中身はコルクで皮革で包んであります。鼻緒の中には紐が通っていてそれを草履の台に穴を開けて通し、裏で結んで止めます。
草履の裏には3箇所、紐を止めた後を埋めた隙間があります。
鼻緒を変えればオシャレを楽しめるし長く使えます。そうして大切に使い回してきた歴史があります。
山本呉服店では京裳苑(毎年6月、京都みやこメッセで開催の新作発表会)にはぞうりすげの職人さんに来ていただいて鼻緒のすげ替えもしてもらっています。
雨降りに草履を履くと草履の底の隙間から水が入ります。草履の底、特に前のつま先の部分が剥がれてしまったりするのはこのことが原因です。
前の継ぎ目が浮く場合もあります。
草履を長持ちさせるには雨が降らなくても地面が濡れている時は「草履カバー」を使うのがオススメです。草履をすっぽり包んで保護します。
ホテルや結婚式場ではカバーを取ればいいのです。
ところで「雨降りぞうり」は裏に隙間がありません。すげ替えることはできませんが、中に水が入らない「雨に強いぞうり」の目的だけに作られた草履です。
ちゃんと日本製です!
浴衣の下駄もそうですが中国製が大変多く、見た目はその格好をしていますが材質も挿げ方も問題ありで足が痛くなるのはほとんどが中国製です。
もちろんお値段も高く良い草履には及びませんが、台の中身はそう悪くない割には手間を省いた分、お値打ちです。
ちょっとオシャレっぽい草履(左)と礼装っぽい草履(右)があります。鼻緒でこれほど雰囲気が違うのは写真で見ていただくとよくわかりますね。
これから着物をはじめるゆうこさんには当分はこの一足でどこでもどんなお天気でも履いていっていただかねばならないので「雨降り草履」をお勧めしました。
草履のことがもっと知りたい方はこちらも見てくださいね。
足が痛くならない草履の条件とは☆「ごとうゆうこ、初めての着物に出会う」10
お値打ちなのに履きやすい「草履選び」☆「ごとうゆうこ、はじめての着物に出会う」11
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「雨降り草履」のお値段は鼻緒にもよりますが、6000〜9000(税抜)くらい、本格的な良い草履は25000(税抜)くらいからです。
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