「初釜にもお茶事にも着物を着て行きたい」着物相談をさせていただきました。

お見立て

「このお店はいつもその方にお似合いのものをお勧めしていらっしゃるなあと思ってブログの写真を見ていました。私もごとうゆうこさんみたいに着物の相談に乗って頂きたいと思ってきました」

 

Fさまからお問合わせいただいたメールです。

はじめまして。Fと申します。

茶道を習い始めて1年位になります。
今までお稽古では洋服と稽古着で良いのですが、お茶時の時に着物を着たいと思っております。1月には初釜もあります。

どうか、ご相談させていただけませんでしょうか。

お願いしたい事は、
お茶事で着る色無地と、
初釜で着る付け下げの購入と、
その着付けを自分で出来るようになりたいです。

 

 

はじめて来てくださったFさまはふろしき包みを二つ持って来てくださいました。

「これは母のものです。」と出されたのは、黒の絵羽織、オレンジの道行コートと道中着、えんじ色のショールでした。

羽織やコートを広げてみると丈が70センチほどしかありません。Mさまは身長が154センチと言われましたが、とても短かいです。

 

今は羽織もコートも丈が長くなっていて、だいたいふくらはぎまでくらいは必要です。

 

というか、オレンジ色が流行った頃だけが丈を短くしたのです。その時代を除けば、本来羽織やコートはそれくらの長さで着ていました。

 

 

オレンジやえんじ色の着物や帯や羽織で埋め尽くされた時期は東京オリンピック前後の時代、昭和30年台から40年代でそれを着ると一気に時代が戻ってしまいます。それが好きな方は一向に構いませんが、洋服を素敵に着こなしていらっしゃる方にとって着物は別!と似合わない色を身につけるのはちょっと厳しいかもしれません。

 

黒の絵羽織はお母さまの思い出もあり、柄もお嫌いではないということだったので、名古屋帯にお仕立てするようご提案させていただきました。

 

 

「はっきり言ってごめんなさい」という私にMさまは

 

「わからないから、はっきり言ってもらったほうがいいんです。だからここへご相談したのですから」と仰って下さいました。

 

 

「この無地はいただいた着物なんですが、12月のお茶会に着ようと思っています。」Fさまに色は地味目ですが、寸法は丈(着物の長さ)も裄(手の長さ)もちょうど合っていて着られそうです。

 

地味な着物には帯を少し華やかめにしたり、その方らしいイメージの帯に変えると素敵に着られます。

Fさまに実際に着物を羽織っていただき、お似合いになりそうな帯や帯揚げ帯締めを合わせて着てみていただきました。「これなら着られそうですね」とニッコリ!

 

色無地に合わせて着ていただいた帯と帯揚げ帯締めが巻頭の写真です。

帯はまた頂けるかもしれないということだったので、まずは色無地が着られるかどうかイメージとして合わせてみました。後日いただかれた帯を見てからゆっくり考えていただくことにしました。

 

ちなみに、その反対で派手すぎる着物に帯を地味にしてバランスをとるのはあまりいただけません。

 

 

色無地はとりあえずこの着物で着ていただく事にしました。

着られるものがあれば無理にオススメしないのも山本呉服店です。

 

ご相談内容を伺って、長年培った知識と知恵で色々な方法をご提案させていただきます。

その上で、治すとか新しいものを購入するとか、

決められるのはお客様の意思です。

もちろんその結果に基づいて、他店やお知り合いでなさるのもご自由です。

 

その方がすっきりして良いと思うのですが、いかがでしょう。

 

きもの相談窓口

手持ちの着物や帯をどうしたら着られるのか、

ご相談承ります。

相談料は 3,000円/1時間 (税別)

純粋に一番良いと思う方法をいろいろご提案させていただく料金です。

他店やネットでお求めになっても一向に構いません。

 

まずは、「こんなことで困っています」「どうしたらいいでしょう」

お問い合わせに書いてください。

ある程度のことはメールでもご相談に乗れると思います。

メールによるご相談は無料です。

その上でお考えいただいても結構ですよ。

ご相談はこちらから

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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