着物業界、おかみさんサミットで講演しました☆伝えて共感していただくこと3

セミナー

「最近はお葬式がなくてねと同業のお坊さんが言うけど、死ぬ人が少なくなっているわけがないやろう」先日、お坊さんとお話ししていたら、彼はそう言って笑いました。

 

今は棺桶もアマゾンで買えるそうです。ネットでポチッと注文したら翌日には届き、取説を見ながら自分でDIYごとく素人でも簡単に組み立てられるそうです。死亡診断書の書き方も丁寧に書いてあります。お坊さんも葬儀屋さんのサイトからその時だけ出張を依頼できます。とても効率的で激安です!

 

世の中は安い方、簡素化、面倒な事は省く、そちらへ動いているのかもしれません。

民主主義の世の中では多い方が市民権を得ます。

 

「誰も毎週お参りなんか行かへん」

お父さんが亡くなった後、忌明けまではお坊さんに来てもらって、みんなで集まり亡くなった方に思いを馳せ、お経をあげてもらいます。その息子さんは仏事もきっちりやるお家で育っていたのですが、友達の所では誰もやってないからする必要がないと言いはられたそうです。今は親よりも友達の言ったことの方が優先するようです。

 

お葬式のときには身内は黒の無地に家紋が5つ入った紋付を着きます。

今はほとんどは洋服で済むのかもしれません。自分の紋付があっても葬儀屋さんにで借りて簡単に済ます方も増えています。家紋が違っていても構わないのでしょう。当然、紋付を買う方は減っています。「山本さんよく紋付なんか売れるね〜」同業者に言われることもあります。

 

でも、みんながやってるからそれでいいのでしょうか?

 

大多数がやっていることに従えばいいのでしょうか?それって正しいのでしょうか?

面倒だからと簡単に済ませて良いのでしょうか?

 

紋付を着る思い、意味を伝えるのはなぜ着るべきなのかを伝えるのは私たち呉服屋しかありません。

 

家紋のお話はこちらを見てください。

家紋のプロ☆伝統の知識を伝えていくこと

 

 

山本呉服店では卒業式に袴を履くとき、黒紋付を着ていただくご提案をしています。

 

宝塚の卒業式でおなじみのスタイルです。自分の家の家紋が入った黒の第一礼装で凛として出席するのは、どんな色柄にも勝ります。凛として美しいです!

提案した上で、選ばれるのはお客様です。

 

共感してくださる方がその価値を認めて、結果として買っていただけるのだと思います。

 

卒業式に黒紋付、袴で行かれたお話はこちらを見てください。

袴姿が溢れる卒業式は華やかですね☆色鮮やかな着物の中で家紋がキリリ、黒紋付は目立ちます!

 

 

お客様は「物」が欲しいわけではなく、そのお店や人の思いや姿勢、あり方に共感してくださるのだと思います。

 

つづく

 

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山本由紀子

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明治創業、岐阜の山本呉服店に生まれ着物に囲まれて育つ。大学時代を京都の親戚で過ごし金沢の呉服屋さんで勤め山本呉服店入社、代表取締役。雑誌商業界などで「売らず...

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